エスパーキックのライブがあったり新しいバイトの研修が始まったり忙しくてあんまり更新できてませんでした。正直頻繁に更新したくなるほど何か言いたいことがあるわけでもないし、映画の感想以外はしばらく何も書かない気がする。
「ジュマンジ」 監督:ジョー・ジョンストン
友達の家で見た。流しておくだけにしようって話だったのになんだかんだ集中してみた気がする。こういう映画って一人で見ると楽しくないけど集まってみると悪くないなあみたいな普通のことを思った。キリンとかゾウとかが街を突進してる様は結構感動的になりそうなのにCGはチープだし何か笑えるぐらいに止めているのが良さなような。
「OLの愛汁 ラブジュース」 監督:田尻裕司
こういう映画をもっと現代に寄せていったら今泉力也とかの映画になるのかなとか思った。見たことないからなんとも言えないけど。ちょっとくたびれたOLと中二病っぽい美大生の恋愛話で、まあ長続きしないだろうなという空気管がずっとあるのがなんか良かった気がする。セックスの最中イキそうになった女を見てやっぱ怖い……みたいなこと言ったのは笑った。階段から突き落とすシーンとセックスの時毎回ゴムつけてるのが印象的だった。
「ベッド・パートナー」 監督:後藤大輔
これは傑作だった……現実の上手くいかなさというか、そういう気分がショットにかなり現れているというか。パーティーのシーンはマジで神、山瀬まみの曲も良い。あとは氷を使ってセックスするところも笑えた。ある種の変身願望についての話で、まあ自分に無いものを持ってる人には憧れるしああいうことをやりたくなる気持ちもわかる。本当良い映画だったから人に薦めたいかも。
「迷い猫」 監督:サトウトシキ
この監督はショットの力がかなり強い気がする。なんでもないシーンなのに印象に残るというか。あとこれは小津っぽい感じもし、切り返し連打の感じとか。ピンク映画の監督ってかなり文脈意識させる映画撮る人が多いような?夫を殺しちゃった主婦の話を記者が聞くってだけの話なんだけど脚本が良いのか喫茶店で話してるシーンがどれも面白かった。あとは浮気相手の男が全然あっさりしてるというか、まったく親身になってくれないのもなんか良かった気がする。
「めだまろん / ザ・レジデンツ・ムービー」 監督:ドン・ハーディ
レジデンツってあんまり聴いたことなかったけど良いバンドなのかもって思った。田舎から街に出たは良いけれどヒッピーたちに馴染めず……みたいな話はなんか笑えた。自作の映画も見てみたい。匿名性については多少考えるところもあるから興味深かったような気がする。映画としては普通、まあまあ感動的だし知ってるミュージシャンがいっぱい出てきて良かった。
「ラ・ポワント・クルート」 監督:アニエス・ヴァルダ
これはかなり眠かった……が、それが悪い事とも言えない感じがした。貧しい漁村の人々の生活を縫うようにパリから戻った女と朴訥とした村の男夫婦の言い争いがずっと続くんだけど、その言い争いもなんだか要領を得ないまま進んで何が何やらって感じだし、途中で浮気が原因ってわかるんだけどそれについて深い言及もないままなんとなく解決みたいな終わり方をする。激しいメロドラマみたいなものを求めると肩透かしをくらうというか、かといってわかりやすいアヴァンギャルドさで構成されているわけでもない不思議な映画だった気がする。でもお互い向き合わず顔が重なるショットとか村の祭りだとか印象的ではあって、あんまり寄り添わない意味での生活を撮ろうとしてる感じがした。後年アニエス・ヴァルダがドキュメンタリーの監督になることを思うと納得いくような気もする。俺はもうちょっとわかりやすい映画が好きだとは思うけどこれはこれで良かった気がする。冬の旅とかもう一度見たいと思った。
「団地妻 隣のあえぎ」 監督:サトウトシキ
大傑作。冒頭の空き家に男が入ってくるシーンでもう心を捕まれた。朝までセックスしまくってもうできないって言う浮気相手を追いかけてボコボコに殴るシーンが神、交互に映される旦那も泣けるね。これは本当に見て良かった。ちょっとツァイ・ミンリャンの映画とか思い出した。あと映画に出てくるクラブが流してる音楽が渋くて笑った。これも人に薦めたい映画。
ここまでが1月に見た映画です。やっぱり良かった映画ほど語れることが少ない気がする。真面目に批評しようとしたら2~3度は見なきゃいけないような気がする。書きながら別に映画の感想書くの得意じゃないと思ったし、今後は別のネタでも何か書けたらとか思うけどまあぼーっと生きてるから何もないんだよな……。最近は全然曲も作れてない気がするし、まあこういうのは周期がある気もするし気楽にいきたいですね。今日は友達と多摩川に行った後ディスクユニオンに行ったり火鍋を食べたりして楽しかったです。昔はロックとCDが主だった渋谷のユニオンがクラブミュージックとLP中心に変わってたのになんか時代を感じた、総合の方にNumero再発のコーナーとかあったし。お金に余裕ができたらLPとか揃えたいかも。