esperkick.com名義による1stアルバムをリリースしました。全25曲50分ちょいです。
確認のために何回か聴きましたが寝るときに聴くと最悪な感じになるからおススメです。
bandcamp
【音源解説】
今年の3月頃から精神の状況が悪化して大きい音や長時間の演奏が難しくなっていたころに、家から出ずに完成させるアルバムとして作りました。いわゆる宅録のベッドルームポップみたいなものではなくて、家で鳴らされる音をそのまま音楽に読み替えるようなニュアンスで作っています。最近の生活状況を音楽の形で描き起こすような、日記のようなものでもあります。
アンプに繋いで大きい音を鳴らしてから始めるのではなく、手で机を叩くようなそのままの音(特別でない音量の音、部屋で鳴らせる音)を録音して後からアンプシュミレーターを通すような作り方をしていて、単なる生活の音から簡単な弾き語りや家にあるガラクタを使った即興演奏など、この部屋の中から生まれた音楽を目指しています。
録った音そのままではなくて後からアンプに通してるしエフェクターを繋いで音を加工しているから実在性は薄めにも思えますが、今まで自分の音楽=バンドの音楽だった自分にとってアンプに繋ぐという行為は儀式的というかまあ大事な要素でそれをすることによって音楽に”なる”ような感覚があります。個人的な思い込みでもありますが大事な要素としてこだわることにしました。自分にとっての音楽とは~みたいなことも多少は考えて作っています。また音楽を作るために買ったエフェクターを一切使わないということは自分の生活=部屋を描きおこす行為から外れると思ってほぼ全曲何かしらエフェクトをかけています。部屋にあるものを使った演奏そのままだと音のバリエーションが少なくて録音して聴くと面白みに欠けますが、これをすることによって普段机を叩いているときの感覚に近づけたりそこから離れて全く違う音楽のかたちに変化させられたかなと思います。演奏能力がもっと高かったら全曲エフェクト無しでも面白くできたかもしれませんがそれはまた別の機会にやってみたいですね。
ちょくちょく挟まる弾き語りについては作ったけどバンドでは使えない気がして家で一人で歌うだけだった曲とかをせっかくなんで入れました。PSP Socialの曲にはならない可能性が高いですが、まあもしいい感じのアレンジを思いついたらやっても良いかもしれませんね。
現在通院しながらちょっとずつ演奏もできるようになってきていて、今日もスタジオに入ってきました。今月の頭もヒョーカのサポートでライブをやったし6月末にはだいぶ良くなってるんじゃないかと思ってます。まあ無理せずにやります。
こういう音源集はまた作りたいしコラボとかもしてみたいし一緒にやりたい人とかいたら連絡ください。スタジオで適当な演奏とかしましょう。
使用した楽器:アコギ、ベース、ピック、声、カズー、南アルプス天然水のペットボトル、キレートレモンの空き瓶、マグカップ、プラスチックのコップ、地球儀、机、ベッドの淵、火災報知器、風呂、箸、天ぷらそば、兎田ぺこら、司波達也